マルチシグ(Multsig)
マルチシグ(Multsig)とは、ウォレットの秘密鍵を複数に分割しておくことでセキュリティのレベルをあげる方法です。
通常は1つの秘密鍵でウォレットの管理を行いますが、マルチシグの場合は複数に分割した上で、分割したそれぞれの秘密鍵を別々に管理します。そのため、通常時の1つで管理している場合に比べると、ハッキングにより秘密鍵を奪われるリスクが減ることになります。
マルチシグの利点は、セキュリティ以外にもうひとつあります。それは、秘密鍵を失っても解除できる状態にできることです。例えば、秘密鍵を3つに分割したとします。そして、ウォレットのアクセスに、3つのうちの2つを知っていれば良いという条件をつけるとします。
分割したうちの2つを自身で保持し、残りの1つを信頼の置ける人物に預けておきます。この場合、仮に秘密鍵の1つを失ったとしても、信頼の置ける人物に預けておいたもう1つの秘密鍵を用いてウォレットのアクセスができます。
このように、マルチシグはセキュリティを高める利点と、秘密鍵を失うリスクを回避できる利点があります。